まいにちらぼ

〜私の日常〜

写真付きでご紹介!たましん美術館で絵を鑑賞「松村健三郎展」

こんにちは、はなです。

先日、立川駅の近くにある「たましん美術館」に行ってきたので、鑑賞してきた感想を書こうと思います。

 

私は記憶力があまり良くないので、その時は感動したはずなの体験や映画の内容なども、時間が経つと「あれ?何にそんな心を揺さぶられたんだっけ」とすっかり忘れ、悲しい思いしたことが、幾度となくあります。

そんなことにならないように、今回はしっかりブログに書き残しておこうと思います。

そして今回見てきた作品は、写真撮影もOKだったので、作品の魅力を少しでも共有できたらうれしいです!

 

展示会概要

たましん美術館の展示内容は時期によって変わりますが、先日(2022.9.4)は「松村健三郎さん」の作品が展示されていました。

松村さんは1901年生まれ。現在の東京芸術大学に主席で入学するも、身内の不幸や自身の体調不良などが重なり退学。その後は、府中や立川、国立で暮らしながら、仕事の傍ら、作品を仕上げていたようです。

展示内容は、墨彩、俳句、写経、油絵、鉛筆画、パステル画、彫刻と多岐に渡り、どれも一筆一筆はスピーディーに書かれているように見えました。とても器用な方だなという印象を受けました。

没 後 3 0 年 松 村 健 三 郎 ~“魂の庭”でいのちを謳う~(たましん美術館/立川)

鑑賞した感想

一番衝撃を受けた作品:「風景」1972年

あまりの凹凸に驚きました。

作者は、数年に渡り同じ季節に同じ場所へ訪れ、重ね塗りをしていたそうです。

数年かけて完成させる時の重さや、作品の物理的な分厚さで、作品を目の前にしたときに迫力が凄まじかったです。

 

作品全体はこんな感じ

なんだか好きだなあと思った絵:「家(SOUL GARDEN)」1970年

作者がどんな意図で書いたかは不明なので、完全に私の感想ですが。。。

一言で明るい印象を受けました。暖色が使われていたり、家ごとに色や形が違ったり、青空だからでしょうか。地面には黄色も使われていて、なんだかおひさまの光を感じます。またこの作品に限らず、松村さんの作品にはさりげなく青がよく出てきます。影なんですかね?

この絵からは、1軒1軒それぞれの形で家族が穏やかに過ごしている様子がまるで見えるようでした。家の中は全く描かれていないのに、パステルでさらさらと家の外壁が描かれているからですかね、中が透けて見えるように感じました。

番外編:「茄子」1967年

墨で描かれたこちらの絵、見た瞬間に茄子だとわかりますよね。茄子って、形に結構個体差がありますし、この絵は紫に塗られているわけでもない。それなのに一瞬で茄子だと分からせるこの絵のうまさに感心しました(プロに対して今更何を言っている!という感じですが😅)。

茄子のぼってりした感じが、フォルムや線の濃淡から感じとれますね。あと特徴的なヘタの部分とか。対象物を大事に思いながら描いている印象を受けました。

たましん美術館について

立川駅北口から徒歩6分。多摩信用金庫が母体の美術館で、HPによると多摩地域とゆかりのある方の作品を展示することが多いそうです。

展示室も上野の美術館などと比べればこじんまりしていて、費用も大人一人500円。私は美術館に行くと、貧乏性なのか、「せっかく来たのだから1つ1つしっかり鑑賞しないと!」と意気込んでしまい、展示室を出るときにはヘトヘトなんてことが多いのですが、ここぐらいの広さだと途中で飽きることもなく、存分に1つ1つの作品を楽しむことができました(ゆっくり見ても30分ぐらいでした)

お客さんが少ないのもいいのかもしれませんね(日曜の昼時に行きましたが、私含めてお客さんは二人でした)。

 

松村健三郎展は、11月20日まで開催中です(前期・後期と別れており、一部開催していない期間あり)。

アクセス | たましん地域文化財団 美術

 

おまけ。鑑賞するときに意識していること

私は数年前にこの本に出会って、美術作品に触れるのが好きになりました!

本に書かれている「アウトプット鑑賞」をすると、自分なりの絵の楽しみ方が見つかると思いますよ!おすすめです。

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