こんにちは、はなです。
こちらは最近友だちにもらった、使えば使うほど木が増えるボールペン。
さて、今日は先日読んだ本についての感想を書きます。
こんな方におすすめです!
・バカの壁ってなに?
・人に説明してもらっても、なかなか理解できない自分に焦っている
・人は変われないと思っている
著者が話した内容を編集者の人たちが文章化したとのことで、1冊の中でも話題があちこちに広がり、かつかなり極端な例や極論も出てくるような本ですが、私自身学びになったポイントもたくさんあったので、そこを絞ってお伝えします。
バカの壁 (新潮新書) | 養老 孟司 |本 | 通販 | Amazon
y=axだからしょうがない
この公式はどういうことかというと、例えばxという情報を自分が友だちに伝えたとして、その情報を友だちはaの係数をかけて頭の中で処理して、結果yとして受け取るということ。
つまり自分が伝えた情報はそのまま友だちの頭に入るのではないため、100%自分が意図した通りに理解してもらえなくて当然という話。
係数は友だちや話題によって変わります。
例えば車好きの子に「最近車を買おうか迷っている」と話せば、aの値はかなり大きくなって、前のめりでおすすめの車を紹介してくれるでしょうし、反対に本には、おやじからの説教は子供にとって興味がないので係数は0となり、情報としてそもそも入ってこない(聞き流している)と書かれています。
特に仕事などでは係数が1となるようにお互いが努めると業務がうまく回るのかもしれません。喧嘩や戦争などはこの係数が1から大きく外れているので勃発するケースもあります。
戦争をしょうがないというつもりは全くありませんが、私がこの項目を読んで思ったのは人の話を聞いてすぐに100理解できなくてもしょうがないということです。例えば文系の私は仕事で技術的な説明を開発メンバーにしてもらっても、なかなか全ては理解できない時に、自分を責めてしまうことがありました。
同じ日本語なのにわからないわけがない。そう思って質問をたたみかけることもあれば、それでも分からず、「でもわかったふりをするのは説明してくれた人に申し訳ない」と思って、さらに質問するときも笑
でもこの本を読んで、同じ日本語だろうと、説明する人と聞く人の前提知識も経験も違う中でaの値は1であるわけがなく、すぐに100を理解できなくて当然と気付けました。そして話し手もそこまで期待していないのではないか?とも思いました。実際、その場で全部がわからなくても、その分からなかった部分を自分で調べたり、ふとした時にその情報と何かがつながり「あ、こういうことか」と納得できた経験が多々あります。
この考え方を知ってかなり心が軽くなりました。
人は変われる
これは上とも被りますが、なぜ分からなかったことが分かるようになるのか、それは自分自身が変わったからです。人は毎日新しい情報に触れ、新しい経験をし、新しい何かを得ます。先ほどの技術的な説明も、その時点ではわからなくても、ふとしたきっかけで分かるようになる。それは自分が新しい経験をし、自分自身が変わったからです。
よく人は根本的には変われないとも言いますが、そんなことはないのではないかと思いました。変わる必要がある、変わりたいと本気で思えば変われる気がします。
個性を尊重し続けると、共同体が崩壊する?
最後に次元が大きな話になりますが、個性を尊重するとしている今の世の中に対して、こんな問題定義もしていました。確かに、例えば就活や職場の研修などでも、「一人ひとりの個性を大切に」という話はよく出ますが、どんな個性でも受け入れられるとは限らないですよね。実際には、求めている個性があるわけで、それを「個性的な人」と括るのは逃げにも見えます。
また地球温暖化など世界が協力して解決しないといけない課題がある中で、本当にみんなが自分の自由だけを追求してしまうと、そういった課題解決が難しくなります。
筆者曰く、共同体とは同じ1つの目的を持っている必要があります。例えば昔ならそれが「誰もが食うに困らない」でした。でも価値観や生活水準も多様化してきている今、その共通目的が見出しにくくなっており、共同体の崩壊につながるというのです。
これは私の感想ですが、まさに持続可能な社会の実現は、世界共通の目的になっていくかもしれません。
まとめ
以上、本を読んだ感想でした。
私は最近友だちと読書会をするのにハマっていて、この本も友だちと同時に読み出し、て読了後に意見交換をしました。また本を読んでいない夫にも話したりして、自分の考えをまとめていきました。
読書会ありきでの読書はすでにアウトプットの場が約束されているので、それを意識した読み方もできるし、理解も深まり、かつ楽しいのでおすすめです。
ご興味のある方はぜひ試してみてください!
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。