こんにちは、はなです。
今日は新宿SOMPO美術館で開催中の「ゴッホと静物画」の展覧会へ行ってきました。ゴッホは静物画は色彩の練習として、またモデルを雇わずに済み、かつ当時のブルジョワたちから人気があり売りやすい、などの目的から制作していたとされています。
展示品はゴッホの静物画、ゴッホに影響を与えた作品、ゴッホの影響を受けた後世の作品で構成されています。
下記の目次で、ゴッホについて学んだことや展覧会の感想を書いていきます。
まっすぐな、思いの強い努力家
ゴッホは幼少期から曲がったことが大嫌いで、人との衝突も多く退学や解雇を言い渡されることも多かったようです。
昔から絵を描くのは好きでしたが、本格的に画家として生きていくと決めたのは27歳。遅いスタートでしたが、ゴッホの絵は何度も色を重ね塗りしていたり、同じモチーフを何パターンも作成したり、多くの人の影響を受けていたり、勉強熱心だったと言われています。
ゴッホといえば印象派の豊かな色彩のイメージですが、初期はハーグ派の作品が目立ちます。
真っ暗!これは魚の燻製の絵です。
またこちらは背景は暗いですがその分花の華やかさが目立ちます。が、この絵は目の前で見ると儚い印象を持ちました。元気のない花も多いからでしょうか。
そして展示会ではこんなエピソードも紹介されていました。
自分の信念から離れて、少なくとも1年間は裸体や石膏像のデッサンに費やす、と弟宛ての手紙に書いていたそう。
またよく中古の靴を買い、土砂降りの日に外を1日歩いて靴を汚し、絵を描いていたそうです。
そしてひまわりの絵は、ゴーギャンがアルルに来る前にゴーギャンの部屋をひまわりでいっぱいにして迎えようという考えで作成を始めたそう。親友への想いも人一倍(だからこその耳切り事件なのかもしれませんが。。。)
そして亡くなる2ヶ月前に完成したのがあやめ科のアイリスの絵。
個人的にこの絵が私の1番のお気に入りでした。構図はひまわりと似ている気がしますが、筆運びが違うので絵を目の前にした時の印象が全然違いました(会場では横並びに展示されていた)。
アイリスの背景のうす黄色の塗り方が独特で、花全体を囲むようなうねりが絵の具の盛り上がりから表現されています。さらにアイリスの鮮やかな青と緑が、背景の黄色といいコントラストを生んで、とても絵から迫力を感じました。
ゴッホ以前の静物画
1690年ごろの作品(画家ゴッホの登場の200年近く前)
小さなキャンパスいっぱいに写実的に花が描かれていてとても目を引きます。まるで高画素の写真のように色や輪郭がくっきり。
こちらは1800年ごろの作品。
今日見た絵の中で1番柔らかくてふんわりした印象の絵でした。
後世のひまわりが登場する作品たち
撮影NGが多かったのですが、他の人が書いたひまわりを見るのも新鮮でした。それだけひまわりといえばゴッホのイメージが強くついている証拠ですね。
こんなTHEクラシカルな生活に憧れていた小さい時の自分を思い出しました、、、
窓も含めたこの構図、マティスを思い出します。なおマティスも、ゴッホの影響を受けた1人。色彩の魔術師の異名を持ちます。
マティスについては、以前上野の展示会で絵を見てきました。異名通り、素敵な色使いの絵がたくさん並んでいて、とっても可愛かったです!
展示会の概要
最後に展覧会の情報です。会期は1/21まで。
私は日曜14時ごろに行きましたが、とても混んでいてゆっくり落ち着いて見るのは少し難しかったです。それだけゴッホの注目度の高さは感じました。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
今年も楽しかった旅行先や美術館などを中心に思い出や経験したことを、こまめにまとめていきたいと思っています!