まいにちらぼ

〜私の日常〜

傲慢と善良の感想(思いっきりネタバレ)

こんにちは、はなです。

久々のブログですが、今日は本の感想です。今話題の小説『傲慢と善良』を読みました。最近読書がひそかなマイブームです。

読んだ後に自分の思ったことをまとめておきたいと思い、ブログに残すことにしました。思いっきりネタバレしてます。同じ本を読んだ方の感想も聞けたら嬉しいです。

読んだきっかけ

私の好きなインフルエンサーの方が、インスタで興奮気味におすすめしていたのがきっかけです。また私自身もマッチングアプリで出会った夫と結婚しているので、話のテーマにも惹かれました。

読んでいる最中に思ったこと

数日でぐわーーっと一気に読んでしまいました。続きが気になりすぎて、電車移動のわずか数分でもスマホを取り出して読んでいたほど。本に出てくる登場人物の言動の数々は、もっとその意味を深掘りしたくなるものばかりでしたが、それ以上に話の続きが気になってしまい、、、一旦考えるのをやめてどんどん本を読み進めていました。

あともう一つ思ったことは、登場人物の言動を通して自分自身を見つめ直すきっかけになったということ。特に今私は、自分の将来ややりたいことを考えることが多いので、余計にそういう感想を持ったのだと思います。受け取る側の心境によって作品が違って見えるのは、本や映像作品、美術品全てに通じることなんですね。

以下、ネタバレ感想です!

1自分を知ることから全ては始まる

私は三波神社のおばあちゃんの「あんだら、大恋愛なんだな」という言葉が暖かくて好きです。真実と架はちゃんとお互いが大好きだったのに、そのことに気づいていませんでした。それはお互い自分のことばかりを大事にして、相手のことは表面的にしか見れていなかったことが原因なんだと思います。

自分を優先することはこの本でいうところの傲慢さの1つ。でも実はそんな自分のことも、お互いにはっきりはわかっていなかった。真実は主体的に選択した経験が乏しすぎて、自分がない。架は真実ほどでは全くないですが、どんな将来を築きたいかということに、前橋のモールでようやく気づきます。自分の意思がない人は相手の価値観を優先するので善良と見られがちです。ここに傲慢と善良が同居します。自分のことを理解していない人が、他人のことを深く理解することなんてできない、ということを改めて実感しました。

本の内容から少し離れますが、私は最近自分って何が好きで、どんな性格なのかな?と自分や家族、幼なじみによく質問しています(笑)まどろっこしい言い方をしましたが、要は自分探し中です(笑)まだまだ旅の途中ですが、1つ気づいたことは、なりたい自分と今の自分を分けて考えなくてもいいんじゃないかなということ。具体的に数値化される事柄であれば現状と理想のギャップを正しく理解して埋める努力をするのは有効だと思いますが、もっと自信を持ちたいとか内面的なところであれば、今自信があるかどうかは、もはやどうでもいい気がしてきました。まさに、"Fake it till you make it(うまくいくまでうまくいってるフリをする)"です。この境地にまで至れれば、自己評価と自己愛のギャップもなくなり、精神衛生的にもいい気がします。

2こんな人にはなりたくない

誰のことかというと、真実のお母さんです。彼女の発言は、読んでいて「え、、、」っと言葉を失うことが多々ありました。狭い世界で生きてきたから、自分の目に見える範囲だけで世界が完結しており、全ての事柄を自分の知っている事柄と紐づけて自由自在にストーリーを作り上げ、そのストーリーを堂々と誰の前でも披露する。1人だけ違う平行世界のいるのでは?と疑うほどでした。

でも程度の差はあれ、同じ類の言動を私もしているだろうなあとも思いました。自分の常識を夫に押し付けようとして喧嘩になったこともあったし、他人の言動の背景を勝手に邪推したり。。。身に覚えがあるからこそこうはなりたくないと強く思いました。

3親→夫

「次の庇護者を探させるため」

真実を手元に置きたがる両親が、真実の婚活を始めた理由を、架はこう推察しました。この文章を読んだ時に私もドキッとしました。完全に思い当たる節があります笑

私はマッチングアプリを始めて2ヶ月で夫と付き合い始めました。わりとサクッと進んだ理由は相手に求めるものが、私の中ではっきりしていたから。しっかりしていて、生活力があって、頼りになって、相談すれば適切なアドバイスをくれて、自分のことを大切にしてくれて、、。多分これを叶えてくれる人を庇護者というのでしょうね。辻村さんに綺麗に言語化された思いです。

本のラストで真実はこの事実に気づいた上で、「それでもいいじゃないか」と開き直っていましたね。私はまだ本当にそれでいいのかな?という気持ちも若干あるのですが、夫の代わりはいないわけだし、大切な友だちもいるから、まあいいのかなあと思い始めたところです。

まとめ

本の感想と言いつつ、かなり個人的な近況や経験を織り交ぜたものになってしまいました。でもそれだけこの本のおかげで、自分のことを見つめ直せたと思います。ちなみにマッチングアプリをやっていた時の体験談はこちらにまとめています。

傲慢な私が度々登場しますが、よろしければぜひ。。。

ziyukima2.hatenablog.com

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。これからも自分のペースで、日常の忘れたくない体験や本の感想をあげていく予定です。