まいにちらぼ

〜私の日常〜

正欲を読んで考えたこと(思いっきりネタばれ)

こんにちは、はなです。今日は朝井リョウさんの正欲を読んだ感想です。自分の中だけでは咀嚼できなくて、同じ本を読んだ友だちと語り合ったり、ネットの感想を読んだりしながら、だんだん思考を整理しました。

読んでみた感想

最初は正直読み進めにくかったです。というのも一人一人の詳しい紹介がないまま、いろんな人物が出てきて頭がごちゃごちゃするからです。でも読み進めていくうちに、人物関係が見えてきたり、自分と年が近いような人が出てきたりして、気づけば物語に入り込んでいました。

以下ネタバレ感想です!

多数派と少数派

私は漠然と自分は多数派側の人間だなんて思っていましたが、小さなことで言えばここには書きたくないような、これ少数派だろうな!って思う事柄がいくつかあります(笑) 

だからこそ、水フェチの皆さんが言ってる「どうせ話しても理解されない」「自分でもそんな自分が気持ち悪いと思っている、分かってもらいたいとも思っていない」「それなのに少数派には説明責任がある」、、、という感覚もわかります。人は多数派の部分も持っていれば、少数派の部分も持っている。それなのに、ついついすべてにおいて多数派に立とうとするし、それが正解だと思ってしまう。そんな矛盾に気づくことができました。

多様性の時代において、啓喜がこんなぼやきをしていました。

「誰も正解を教えてくれないし、何を選んでも間違いだと言われてしまう気がする」

この文章とても共感して読みました。全員同じプロセスとゴールが与えられる学生時代と違い、社会に出ると自分で選んで決めることが増えました。私は正解は何だろう?と考えがちでしたが、この本を読んで正解を探すよりも、自分が選びたいと思うものを素直に選べばいいのかと腑に落ちました。「そんなの当り前じゃないか」と言われてしまいそうですが、小説を読んで遠回りしながら自分で再発見できたことに意味がありました。そのために法律という最後の砦がある気がします。

対話と会話

夏月は「家族とは会話はできるが対話はできない、佐々木とは会話は成立しなくても対話できる」というようなことを言っていました。ここでいう会話とは言葉のラリー、対話とは言語化されているかに関わらず、心と心で気持ちが通じ合っていることをさしているのかなと解釈しました。夏月と佐々木は水フェチという共通の秘密がありお互いの心がつながりますが、物語のクライマックスでは別の悩みを抱える八重子と大也の心がつながりかけました。私はこれこそが、誰しもが生きやすい世の中の縮図なのかなと思いましたが、皆さんはどう思いましたか。同じ悩みを持つ者同士がつながるというのはSNS等を通じてかなり進んでいると思いますが、これでは小さな塊がたくさんできるにとどまります。ある意味で居酒屋で共通の不安を慰めあっているのと同じかもしれません。でも八重子と大也は「この世にいてはいけない人なんていない」という根幹の部分でつながろうとしていました。みんながこの考えを持ったら、、、なんて書きそうになりましたが、危ない危ない(笑)

多様性の押し売りをするところでした。結局のところ、どの切り口で人とつながるかはその人次第なんだと思います。たまたま八重子と大也はそうだっただけで。

どうして人は生きるの?

どなたかがネットに書いていたのですが、この本は正欲(正しい欲・間違った欲なんてない)についてだけでなく、性欲や生欲についても言及しています。生きる意味を見出せなかった佐々木や夏月が、パーティーのおかげで後半は生きる力を少しずつ得ているのがその証拠です。私はこれまで自殺の仕方を調べたこともないけれど、だからと言ってなんのために生きているのか?と問われても明確には答えられませんでした。しいて言うなら、「それが多数派のすることだから」という感じでしょうか(笑)でもこの本を読んで難しく考えすぎる必要はないなと思いました。単純に「明日もおいしいご飯が食べたいから」「週末のお出かけが楽しみだから」「また●●に会いたいから」「もっと成長した自分に会いたいから」これでいいんだなと思いました。一瞬一瞬をもっともっと全力で楽しんで生きよう!だって私の人生だから。

そんな青臭い言葉でこの今日のブログを締めます(笑)

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今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

「何者」感想3選!(思いっきりネタバレ)

こんにちは、はなです。

今日も前回に引き続き本の感想です。就活生の頃、映画を見たことはあったのですが、自分でもびっくりするほど内容を覚えていなかったので、初見の気持ちで原作を読みました。(読みながら思い出すことも全然なかった。。。恐るべし私の記憶力のなさ!)

とっても考えさせられる内容だったので、その後映画も鑑賞。映画は本の内容を少し単純化したもののように感じました。

読んだきっかけ

作者の朝井リョウさんの文章は、先日読んだ「傲慢と善良」の解説文で初めて出会いました。その時に読みやすい文章だなと印象に残ったのが、この本を手に取ったきっかけです。

傲慢と善良の感想(思いっきりネタバレ) - まいにちらぼ

読んだ直後に感じたこと

「人間不信になりそう」これが読んだ直後の感想です笑。多くの人は、いろいろな人との触れ合いの中で、本音と建前や発言の裏にある真理みたいなものを感じ取れるようになるのだと思います。ただ私の場合はそういった事象を、「社会一般的にはそうだろうが、私の周りとは関係ない事柄」というふうに分けて考えてしまっていたような気がします。私が鈍感で楽天的なのと、人間関係に恵まれていること、あとは交友関係があまり広くないことも理由な気がします。なので、読了感としては、「あの人にあの時褒めてもらった言葉、100%の意味で受け取っていたけど、本当は話6割くらいで聞いたほうがよかったのでは??」みたいな感じで、かなり苦しい気持ちになりました笑

以下、ネタバレ感想です!

1. 誰よりも観察者なのは、、、

この本を最後まで読むと、誰よりもイタくて卑怯なのは卓人だったのかあと誰しも思うと思います。イタイとされる登場人物を振り返ってみると、、、Twitterに自分の思いを綴ったり、頑張っているアピールをするギンジと理香。2人は言葉の通り、有言実行。全力で生きています。

次に隆良。彼は行動は伴わないが、批判を恐れず(認めず?)自分の考えを発信しています。一方の卓人。彼は友人との会話でも自分の意見はほとんど話しません。唯一言いたいことを言葉にするのが、Twitterの裏アカ。卓人は周りの人々を斜め上から判断するばかりの観察者。

でも実は、そんな卓人を含めた登場人物たちを観察しているのは、わたしたち読者。この事実に気づくと、身につまされるような思いでした。読書をするだけではただの観察者、批評家。読んで学んで行動する、ここまでやらないと卓人になってしまう!と思うことができました。

2. 言ってもらえるうちが華

小説の中では、隆良は瑞月に、卓人はサワ先輩や理香に、ガツンときつい言葉を言われて、でもそのおかげで新たな一歩を踏み出し始めました。特に映画での隆良の清々しい変化にはびっくりしました!でも26の私には、こういった厳しい言葉をかけてくれる人がいるだろうかと問われると。。。新卒で入った部署から他部署へ異動したせいもあるのか、業務上のアドバイスはいただくことはあっても、人の根幹に関わる部分をどうこう言われることは、もうない気がします。

プライベートでも、多分私のいろんな性格も織り込み済みで仲良くしてくれている子ばかりだと思うので、今更何かを指摘されることもあまりないですよね。プラスに捉えればそれは私の個性でもあるわけで、私が逆の立場でも注意したいとも、直してほしいとも思わないです。自分をまだまだ成長させたいと思うなら、自分で気づくか、瑞月の言うようにアウトプットしたものを、違う景色を見ている相手の目の前に持っていく、の2つしかない気がします。意見をしてもらえるように工夫をするということですね。

3. 人を判断しない

この本を読みながら、「人を判断するのは非常に危険」ということを感じました。人のちょっとした行動や発言を見て、すぐにこの人はこういうタイプの人だ、私には合わない人だ、のようにラベリングするのは危険ということです。人はもっと多面性を持っているし、そんな単純な性格でもないし、変化し続ける存在です。これは私のやってしまいがちな悪い癖なので、直したいです。一方で、その人の特定の行動について、あーだこーだいうのはいいと思っています。そこからその人の考えていることを慮ったり、反面教師にしたり。この人なんだか素敵だなと思ったら、その人丸ごと好き!と盲目的になる前に、その人のどんな行動が素敵に映ったのか、細分化して考える癖をつけたいです。

人が多面性を持っていることに関して例を挙げると、光太郎は一見ただのお調子者の能天気なやつに見えますが、実は卓人の裏アカの存在を知っていたのではないかな?と思うのです(特に映画を見るとそう思います)。他にも場面に応じて、自分の演じるべき役割を客観的に理解し、立ち振る舞っている、そんなシーンが多々出てきます。そりゃあ就活もうまくいきますよね!

まとめ

冒頭に「この本を読んで人間不信になりかけた」と書きましたが、こうして落ち着いて頭を整理すると違った感想を持つことができました。上に書いたように人は変化する存在だし、それ以外の面もたくさん持っている。だから、その人のたった一面的な言動の1つ1つを気にしすぎる必要がそもそもない気がしてきました。それよりも、もっと自分に目を向けて、自分の好きなことややると決めたことに全力で打ち込むことの方が重要だと思いました。

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おまけに朝井リョウのエッセイも!こんなに笑ったエッセイは初めてでした!!

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傲慢と善良の感想(思いっきりネタバレ)

こんにちは、はなです。

久々のブログですが、今日は本の感想です。今話題の小説『傲慢と善良』を読みました。最近読書がひそかなマイブームです。

読んだ後に自分の思ったことをまとめておきたいと思い、ブログに残すことにしました。思いっきりネタバレしてます。同じ本を読んだ方の感想も聞けたら嬉しいです。

読んだきっかけ

私の好きなインフルエンサーの方が、インスタで興奮気味におすすめしていたのがきっかけです。また私自身もマッチングアプリで出会った夫と結婚しているので、話のテーマにも惹かれました。

読んでいる最中に思ったこと

数日でぐわーーっと一気に読んでしまいました。続きが気になりすぎて、電車移動のわずか数分でもスマホを取り出して読んでいたほど。本に出てくる登場人物の言動の数々は、もっとその意味を深掘りしたくなるものばかりでしたが、それ以上に話の続きが気になってしまい、、、一旦考えるのをやめてどんどん本を読み進めていました。

あともう一つ思ったことは、登場人物の言動を通して自分自身を見つめ直すきっかけになったということ。特に今私は、自分の将来ややりたいことを考えることが多いので、余計にそういう感想を持ったのだと思います。受け取る側の心境によって作品が違って見えるのは、本や映像作品、美術品全てに通じることなんですね。

以下、ネタバレ感想です!

1自分を知ることから全ては始まる

私は三波神社のおばあちゃんの「あんだら、大恋愛なんだな」という言葉が暖かくて好きです。真実と架はちゃんとお互いが大好きだったのに、そのことに気づいていませんでした。それはお互い自分のことばかりを大事にして、相手のことは表面的にしか見れていなかったことが原因なんだと思います。

自分を優先することはこの本でいうところの傲慢さの1つ。でも実はそんな自分のことも、お互いにはっきりはわかっていなかった。真実は主体的に選択した経験が乏しすぎて、自分がない。架は真実ほどでは全くないですが、どんな将来を築きたいかということに、前橋のモールでようやく気づきます。自分の意思がない人は相手の価値観を優先するので善良と見られがちです。ここに傲慢と善良が同居します。自分のことを理解していない人が、他人のことを深く理解することなんてできない、ということを改めて実感しました。

本の内容から少し離れますが、私は最近自分って何が好きで、どんな性格なのかな?と自分や家族、幼なじみによく質問しています(笑)まどろっこしい言い方をしましたが、要は自分探し中です(笑)まだまだ旅の途中ですが、1つ気づいたことは、なりたい自分と今の自分を分けて考えなくてもいいんじゃないかなということ。具体的に数値化される事柄であれば現状と理想のギャップを正しく理解して埋める努力をするのは有効だと思いますが、もっと自信を持ちたいとか内面的なところであれば、今自信があるかどうかは、もはやどうでもいい気がしてきました。まさに、"Fake it till you make it(うまくいくまでうまくいってるフリをする)"です。この境地にまで至れれば、自己評価と自己愛のギャップもなくなり、精神衛生的にもいい気がします。

2こんな人にはなりたくない

誰のことかというと、真実のお母さんです。彼女の発言は、読んでいて「え、、、」っと言葉を失うことが多々ありました。狭い世界で生きてきたから、自分の目に見える範囲だけで世界が完結しており、全ての事柄を自分の知っている事柄と紐づけて自由自在にストーリーを作り上げ、そのストーリーを堂々と誰の前でも披露する。1人だけ違う平行世界のいるのでは?と疑うほどでした。

でも程度の差はあれ、同じ類の言動を私もしているだろうなあとも思いました。自分の常識を夫に押し付けようとして喧嘩になったこともあったし、他人の言動の背景を勝手に邪推したり。。。身に覚えがあるからこそこうはなりたくないと強く思いました。

3親→夫

「次の庇護者を探させるため」

真実を手元に置きたがる両親が、真実の婚活を始めた理由を、架はこう推察しました。この文章を読んだ時に私もドキッとしました。完全に思い当たる節があります笑

私はマッチングアプリを始めて2ヶ月で夫と付き合い始めました。わりとサクッと進んだ理由は相手に求めるものが、私の中ではっきりしていたから。しっかりしていて、生活力があって、頼りになって、相談すれば適切なアドバイスをくれて、自分のことを大切にしてくれて、、。多分これを叶えてくれる人を庇護者というのでしょうね。辻村さんに綺麗に言語化された思いです。

本のラストで真実はこの事実に気づいた上で、「それでもいいじゃないか」と開き直っていましたね。私はまだ本当にそれでいいのかな?という気持ちも若干あるのですが、夫の代わりはいないわけだし、大切な友だちもいるから、まあいいのかなあと思い始めたところです。

まとめ

本の感想と言いつつ、かなり個人的な近況や経験を織り交ぜたものになってしまいました。でもそれだけこの本のおかげで、自分のことを見つめ直せたと思います。ちなみにマッチングアプリをやっていた時の体験談はこちらにまとめています。

傲慢な私が度々登場しますが、よろしければぜひ。。。

ziyukima2.hatenablog.com

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。これからも自分のペースで、日常の忘れたくない体験や本の感想をあげていく予定です。

10年越しに行ってきた(笑)長谷川町子美術館の感想

こんにちは、はなです。

今日は世田谷にある長谷川町子美術館に行ってきた感想です。私は父の影響でまるちゃんとサザエさんを見て育ちましたが、そのころから行ってみたかったのが、長谷川町子美術館です。昔は欠かさず見ていた番組ですが、最近はさすがに見る頻度も減り。。。

そんな中、先日たまたま駒沢公園の餃子フェスに行ってきたので、徒歩圏内にあった美術館に行ってみたというのが事の顛末です。

期待もそこそこに行ってみましたが、とんでもない!「サザエさんっておもしろくてかわいいなあ」「長谷川町子って素敵な方だな」と昔の興奮がよみがえってきました!(笑)

ということで、今日は美術館を訪れて個人的に感じたことを書いていきます。

www.hasegawamachiko.jp

若くして才能が開花

なんと長谷川町子が漫画家デビューしたのは15歳。デビュー時の写真のあどけない表情を見て、あまりの幼さにびっくりしました。そしてサザエさんの連載が始まったのは1946年のことで、その時町子は26歳。26歳にして生涯の代表作を作ってしまったのですから、本当にすごいことですよね。26歳、、、今の私と同い年です。

姉妹社

町子は父を13歳で亡くし、母と3姉妹の4人家族でした。サザエさんの連載が始まった1946年に家族4人で姉妹社を設立。サザエさんやその後の作品は、この姉妹社から出版されているので、町子のことを一番稼いだ漫画家という人もいるそうです。どこかに所属せずに起業するという考え方、とても今っぽいですよね。それを男社会だった当時にやってのけた長谷川家の女性たちは先進的でかっこいいなと思いました。昭和の古き良きを描くサザエさんとは全く違う印象ですね。

ちなみに、父が亡くなる前に母は家族全員をクリスチャンにしたり、町子が有名漫画家に弟子入りしたいとぼそっと言った言葉を実現するために奔走したり、ものすごく行動的な方だったそうです。また町子も正義感が強く、子供の時は男の子とも対等に喧嘩をしたり、大人になってからもペットの飼い方がなっていない人には電話で抗議をしたり、当時としては珍しく著作権侵害でバス会社を訴えたりと、信念を貫く方だったようです。サザエさんのほのぼのした話と絵に惑わされそうになりますが、超大作を残した女性4人はとても強い方々でした。

サザエさんがかわいい

とても安易な感想ですが、美術館の中や周辺、パンフレットにいる原画のサザエさんがとーーーてもかわいかったです!また館内では過去のアニメを上映していたのですが、見ている人はみんなくすっと笑っていて、世代を問わず楽しめる素敵なアニメだよなあと改めて思いました。

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サザエさん通りにはサザエさんポストまで!さすが国民的アニメです。

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美術館の概要

入館料大人900円。長谷川町子の生涯や、残した作品(マンガだけでなく、町子が愛した動物の絵などもありました)が紹介されています。またアニメサザエさんが放送されるまでの流れも説明されていて、なんと素案から6か月かけてアニメが完成するそうです。また原作漫画を読んだり、アニメを読んだり、昔発売されていたサザエさんの色塗りを体験できるコーナーまでありました。館内には小さな仕掛けもたくさんあって、私たちは2時間半かけてゆっくり過ごしました。カフェやお土産スペースもありました。

ちなみにこの美術館はもともと、町子が漫画で得た収益で自分の好きな美術品を集めて展示する場所としてオープンしました。今ももちろんたくさん展示されています。

ただファンの熱い要望にこたえる形で、町子自身の作品も展示されるようになっていったそうです。

以上、長谷川町子美術館の感想でした。美術館に行った翌日が日曜日だったので、もちろんサザエさん見ました!気が向いたときに、ふらーと見ることができる本当に貴重な 番組です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

夜行バスで大阪を満喫!やってよかったこと、ちょっと後悔したこと

こんにちは、はなです。今日は先日夫と行ってきた大阪旅行の感想を書きます。

夜行バスを使うことで時間とお金を節約し、大満足の旅行ができたので、もしどなたかのご参考になれば嬉しいです。

よかったポイントと、こうすればよかったなあという後悔ポイントにも言及します笑

旅程

1日目 23:00東京駅を出発

2日目 7:30USJ着、1日USJを満喫、京橋のホテルに宿泊

3日目 10:00よしもと観劇、昼からは新世界へ、22:30梅田発

4日目 6:30ごろ東京駅着

よかったポイント

①夜行バスを活用したこと

1人32,800円で、往復バス+USJチケット+ホテル1泊ができました(GWの中日)。空港泊をした台湾旅行でも感じましたが、移動時間を夜間に充てると短い旅行日数でとても濃い旅行ができるので、ものすごく充実した気持ちになって、とてもよかったです。ただ行きと帰りでバスの大きさが違ったのですが、行きはかなり狭いバスだったので、ぽっちゃり気味の夫は太ももが飲み物ホルダーにあたって足がかなり窮屈だったそう。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン®(USJ)ツアー|オリオンツアー

②到着日にUSJへ行ったこと

実は行きのバスは眠りがかなり浅かったので体力が持つか心配だったのですが、大阪に着いた勢いそのままにアドレナリン出まくりのおかげで夜まで思いっきり楽しめました!

③翌朝よしもとを予約したこと

USJの翌日は10時からよしもとの公演を予約していました。USJで遊び疲れてホテルではバタンキューだったので、よしもとを予約していなかったら、お昼までホテルでダラダラしていたかもしれません。予約しておいたおかげで時間を有効に使えたと思います。

ちょっぴり後悔ポイント

①東京駅観光しなかったこと

せっかく東京駅に行くのだからついでに新しい商業施設などぷらぷらすればよかったなと着いてから後悔(笑)。実は夕方家で昼寝をしてしまったこともあり、あまり行きのバスは寝られなかったのですが、昼間から歩き回っておけば疲れて寝れたのではないかなと思っています。

また今回乗ったバスはUSJ直行ではなかったので、途中途中でバスが何度か止まったり、バス停間が短いときやトイレ休憩中は車内の照明がつけっぱなしなときもありました。アイマスクがあればもう少し眠りも深くなったかもしれません。

東京駅直結「東京ミッドタウン八重洲」商業施設・バスターミナル・ブルガリ ホテルなど - ファッションプレス

②トイレ休憩しなかったこと

トイレ休憩は3回あったのですが、3回目の時にUSJに向けてメイクをしておけばよかったなと後悔。というのもUSJには朝7時15分ごろ着いたのですが、この日は開園予定時間の1時間前(7時半ごろ)にオープンしました。USJの外にトイレはありますが、バス降りてすぐに待機列に並んだほうがスムーズに入場できました。

③大浴場付きホテルにしたこと

オリオンツアーのパックに1000円ほど課金して大浴場付きのホテルにしましたが、結局ホテルに着いた時には大浴場の時間は終わっており、入れずじまいでした。ただどちらにせよ、USJで遊び疲れていたので、入れたとしても大浴場まで行っていたか怪しい、、、。無理につけなくてもよかったなと思っています。

④新世界でちょこちょこお金を意外と使ったこと

USJの翌日に行った新世界はとにかく物価が安い!という印象でした。ただ飲食店でよくよく聞いてみると、最低オーダー数があったり、ワンドリンク制だったり、その分縛りもありました。後悔というわけでもないですが、安い安い!と思っていたら、ちょっとした落とし穴にはまった気持ちになるときもありました(笑)

 

以上、簡単に振り返ってみました。

USJは今回初めて行ったのですが、映像系のアトラクションも多かったので、絶叫系が苦手な私も楽しめました。

それにしても、ミニオンとってもかわいい!!!

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上野で開催中!マティス展の感想

こんにちは、はなです。

今日は上野の東京都美術館で開催中のマティス展の感想です。

恥ずかしながら私はこの方のお名前を今日まで知りませんでしたが、とっても素敵な絵がたくさんで、持ち帰りたいほどでした!(なのでマグネットとTシャツを買いました笑)

8月20日まで開催予定なので、気になる方はぜひ!

matisse2023.exhibit.jp

個人的に心に残ったキーワードを3つあげます。

素敵な色使い

マティスは色彩の魔術師と呼ばれているそうで、それも納得です。絵を美術作品として見たときに、単純に色合いが美しくて、可愛くて、惚れ惚れしてしまう作品がたくさんありました。撮影OKなゾーンがあったので、写真を少し。

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また隣り合わせの色同士を綺麗に融合させていたり、同じ色をひとつの絵の中でポイント的に複数箇所で使っていたり。さすが色彩の魔術師です。

独特な色彩はゴッホの影響もあるそうです。

試行錯誤

マティスの作品は時代ごとに風合いが異なっており、その都度色々な人の影響を受けて、また自分自身も試行錯誤して作品作りをしていました。時には借金してまで好きな画家の絵を買い集めたそうです。またマティスというと黒々した輪郭が連想されますが、輪郭の書き方もひとつの絵の中でも様々で、工夫されています。そのほか人物をよりよく描くために、彫刻で顔や体を何度も作り、本質を理解することに努めたそうです。また自画像もたくさん残っており、実際マティスは自分自身を知るために描いていたという言葉も残しています。目に見えるものにとらわれずに物事の本質を捉え、いかに伝わるように表現するか。そのための努力を真面目に行った人のように感じました。

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自分と対峙している様子がひしひしと感じられます。

才能

マティスが絵を描き始めたのはなんと20歳の時。それまでは法律家を目指して勉強していましたが、療養生活中にアマチュア画家の母の勧めで始めたのがきっかけだそうです。幼い頃から絵を学んでいる画家が多い中、才能があったと言わざるを得ません。ただ、マティスはのちに、天国を見つけた気分だった、という言葉を残しており、「好きこそ物の上手なれ」という言葉を思い出しました。

おまけ

帰りは美術館から歩いて15分ほどの中華屋さんに行きました。ホテルがいっぱいの鶯谷駅が最寄り。ランチ定食680円。おいしくて安いお店でした!

鴻福餃子酒場 (コウフクギョウザサカバ) - 鶯谷/中華料理/ネット予約可 | 食べログ

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本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!

相田みつをの詩って心に響くんだよなあ。美術館の感想

こんにちは、はなです。

今日は相田みつを展に行ってきた感想!小さい時から日めくりカレンダーや「人間だもの」などで身近ではありましたが、特にその言葉のありがたみには気づかず。。。

今だから刺さる言葉がある気がして行ってまいりました。

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多摩信用金庫90周年記念事業 相田みつを 展~未来へのまなざし~

今の私に刺さる言葉

展示会場にはたくさんの相田みつをの言葉が飾られていましたが、中には「私もそれ意識してる。同感同感!」という言葉も僭越ながらありました笑

しあわせは いつも自分のこころがきめる

周りからどう見えるか、これをやったら引かれるのではないか、など外からの視点を気にしすぎず、今の私がやりたいからやる!こんなシンプルな考え方でいいんだなと最近痛感しています。そんな時にこの言葉が飛び込んできたので、心にスッと落ちました。

いまが大事

これは私が学生の時から意識している考え方。あれこれ考えたくなるけど、とりあえず目の前のことに全力集中!

さわやかなつかれ(本気)

本気というタイトルの詩に出てくる言葉です。「なんでも本気でやれば楽しいし、疲れたとしてもそれはさわやかな疲れだから」というメッセージです。達成感という言葉を使いがちですが、さわやかな疲れってなんとも綺麗な表現ですよね。

誠実な気持ちで頑張った時に初めて感じることができる気がします。

ドキッとした言葉

みんなほんもの

これも少し長い詩なのですが、「みんなそれぞれほんものなのだから、無理して別のもの(にせもの)になる必要はない」というような詩です。これを読んで「私は何者なんだろう」と思わずにはいられませんでした。。。笑

素直に自分らしさを見つめて、それを大事に生きたらいいと言ってくれているような気がします。最近林修のインタビュアーで「自分にコンセプトを作る」という考え方を知ったので、それと組み合わせて考えてみようと思います。

はずかしい

あじさいの花を

みているわたし

あじさいの花に

みられている わたし

花にみられてはずかしい

にんげんのわたし

・・・どうですか。私は、花にみられているなんて視点で世界を見たことがなかったので、ドキッとしました!相田みつをの詩は、自分の中にもぽわーとある考えを、わかりやすくて温かい言葉で表現してくれている印象を持っていましたが、この詩を見て「やっぱり芸術家なんだな」と感じました。

展示会概要

開催は6月25日まで@たましん美術館(立川駅から徒歩10分弱)

入場料は大人700円

展示会場には相田みつをの書を中心に、写真や愛用品、生い立ちについての説明もありました。それによると相田みつをの半生は、兄たちの戦死や貧困、進学の失敗(教師に嫌われたため)など、かなり苦労されていたことがわかります。そしてベストセラーの「にんげんだもの」が出たのは60歳で、なんと67歳で亡くなってしまいます。何か偉業を成し遂げた偉人の言葉とは違って、相田みつを自体が何か物凄いことをしたわけではないけれど、禅の教えをわかりやすい言葉で伝えるという意味ではまさに伝道師のような方だと思いました。

また余談ですが、相田みつをの文字の書き方は独特です。

有田のポッドキャストで「天才とはわからない人のこと」という話をしていたのですが、それでいうと、どうしてそういう書き方をしたのか理解できないという点で、やはり相田みつをは天才なんだなと感じます笑

Apple Podcast内の有田脳

まとめ

以上、今日は相田みつを展について紹介しました。わたしたちと同じ目線に立って、優しく温かい言葉で励ましたり、寄り添ってくれたかと思えば、やっぱり自分にはない視点での言葉もくれる、それが相田みつをだと思いました。

近所にお住まいの方はぜひ行ってパワーをもらってみて下さい!

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。